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天狐あやかし秘譚
第6章 楚夢雨雲(そむううん)

☆☆☆
その晩の夢。
私と清香ちゃんと、ダリの三人で気持ちのいい草原の木陰にいた。おひさまが照っていて、爽やかな風が吹いている。草木のいい匂いが私達三人を包んでいた。
横座りしている私の膝枕でダリが横になっていて、清香ちゃんはそのダリのお腹に頭を載せて、気持ちよさそうに眠っている。
私がダリの頭をそっと撫でると、彼の耳がぴこぴこと動く。
「キスしていい?」
なんだか心が暖かくなって、私は無性にダリにキスしたくなった。
ダリがちょっと片目を開け、また閉じる。それが、イエスの返事だった。
私は身をかがめてダリに口づけをした。甘い、キスだった。
風がそよぐ。遠くを見ると、どこまでも、どこまでも草原が広がっていた。真っ青な空には、白い雲がゆっくりと流れていた。
ダリのお腹の上で、清香ちゃんが、「むにゃむにゃ」と何やら寝言を言っている。安心しきった、とても可愛い寝顔だ。すこし、ほっぺをつつくと、その指をキュッとちいちゃな手が握ってくる。
この上なく、幸せな夢。全く記憶にないことなのに、ひどく懐かしいと感じる光景だった。
その晩の夢。
私と清香ちゃんと、ダリの三人で気持ちのいい草原の木陰にいた。おひさまが照っていて、爽やかな風が吹いている。草木のいい匂いが私達三人を包んでいた。
横座りしている私の膝枕でダリが横になっていて、清香ちゃんはそのダリのお腹に頭を載せて、気持ちよさそうに眠っている。
私がダリの頭をそっと撫でると、彼の耳がぴこぴこと動く。
「キスしていい?」
なんだか心が暖かくなって、私は無性にダリにキスしたくなった。
ダリがちょっと片目を開け、また閉じる。それが、イエスの返事だった。
私は身をかがめてダリに口づけをした。甘い、キスだった。
風がそよぐ。遠くを見ると、どこまでも、どこまでも草原が広がっていた。真っ青な空には、白い雲がゆっくりと流れていた。
ダリのお腹の上で、清香ちゃんが、「むにゃむにゃ」と何やら寝言を言っている。安心しきった、とても可愛い寝顔だ。すこし、ほっぺをつつくと、その指をキュッとちいちゃな手が握ってくる。
この上なく、幸せな夢。全く記憶にないことなのに、ひどく懐かしいと感じる光景だった。

