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白昼夢
第5章 訪問

私はかなり迷っていたが古川はグイグイと押してくる。
そしてこう言ってきたのだ。

「車で行くからどれくらい時間が掛かるか知りたいから真理子さんの住所教えてくれない?」
「え?いきなり住所なの?」

「そうだよ、ダメ?」

私は古川のこの言葉を聞いてまたまた悩んだ。
昨日知り合ったばかりの男を自宅に呼んでも良いのかどうか迷ったのだ。

でも、古川は尚もグイグイと私を押してくる。

「真理子さんにどうしても会いたいんだ…」

私はこの言葉を聞くと根負けしてしまい、自宅の住所を教えたのだ。
すると、どうだろう。

古川は直ぐにスマホのナビで住所を調べてこう言ってきた。

「30分くらいで行けるよ、マジで近いね!!」
「そうなの?」

私はそう書いて送った。

「行っても構わない?」

私はこの言葉を聞いてやはりかなり悩んだ。
悩んだが同時にこの古川に興味も湧いてきたのだった。

「ええ、いいわよ…」
「マジで?俺、嬉しい…」

「かなりいきなりで驚いているけれどね…」
「行っても構わないんだよね?」

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