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白昼夢
第5章 訪問
「ええ、いいわ、車なら停める場所はあるから大丈夫よ…」
「あ!でも、車で行くと飲めないんだね?」
「そうね、飲めないわね…」
「仕方ないね、お茶にするよ…」
「仕事が休みだから飲みたいのね?」
「うん、俺、お酒好きだからさ…」
私はこれを読むと少しだけ笑ってしまった。
尚も古川はこう言ってくる。
「何だかとても真理子さんに会いたくてさ、まだ何の準備もしてないけどね(笑)何時くらいにしよっか?」
「何時にする?お昼とかも考えないといけないわね…」
「一緒に食べよっか?」
「どこかに食べに行く?それともデリバリーにしましょうか?」
「会ったら決めようよ…」
「じゃ、そうしましょう…」
LINEの向こうで古川が嬉しそうにしているのが想像できた。
何故だか私には自宅に呼ぶのに恐怖心はなかったのだ。
「じゃ、何時ごろにしよっか?12時?13時?」
私は13時までは待てないと思った。
だが、自分もまだ何も支度は出来ていないのだった。
「まだ、メイクもしてないけど12時にしましょうか?」
「うん、分かったよ…コンドーム持っていけばいいよね?沢山愛するから沢山愛してくれる?」
古川は私とセックスをする気満々の様子だったのだ。