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先生♡ロリコンになってください♪
第13章 てんしの微笑みのち・・・尾行!尾行!
風見先生はどんな顔をしているのか・・・。
僕は恐る恐る覗いてみた。

そこにいたのは、神妙にしてるわけでもなく、びっくりしているわけでもなく、落ち込んでいるわけでもない、薄ら笑いを浮かべている一人の妖艶な女性だった。

「愛里沙ちゃん?あなたはまだ知らないだろうけどさ・・・男なんてね、みんなくっだらないことしか考えてないのよ?愛里沙ちゃんも今にわかるわ。『あなたのため』だなんて嘘っぱちもいいところ。」

その目は何故か悲しそうだと僕は思った。なにか、もしかしたら深い事情があるのかもしれない。そう思わせる目だった。多分、武内先生も、なにか感じたのだろう。風見先生に対して何も言えない様子だった。

皆が硬直している中、愛里沙だけは腕を組んで、余裕綽々の表情だ。まったく風見先生に動じていないのは流石というべきか・・・。

「自分がモテないのを棚に上げて、人のせいにするなんて。あんたがたまたまくだらない男にしか会えなかっただけでしょ!?」
ははん!と鼻で笑って見せる。
「だいたいね、『みんな』なんて言ってるようなやつは馬鹿だって相場が決まってるのよ!」

かっこよく啖呵を切るが、「このばーか!」とあっかんベーをするあたりが子どもだ。

「お客様!」
とうとうウェイターが来てしまう。当然だ。土足で机の上に上がって大見得を切っている。ここにいる四人で一番悪いのは誰かと言えば、愛里沙だ。

「愛里沙・・・!ちょ・・・まずいよ!」
僕は愛里沙のスカートをクイクイと引っ張った。言っちゃったものはしょうがないけど、とにかく、これ以上騒ぎが大きくなる前にここから離れよう。
「あんたは黙ってなさい!秋良!もっと言ってやらなきゃ気が済まないんだから!」

なんか、江戸の敵をなんとやらという感じもするが、愛里沙の怒りが凄まじい。

「あんたがね!くだらない男に引っ掛かんのは構わないけど、小太郎先生や、私の秋良をくだらない呼ばわりするなんて、天が許しても、私が許さないんだから!」

とうとう後ろからウェイターに羽交い締めにされ机から引きずり降ろされる。まだ何か言おうとする愛里沙の口をウェイターの男性が無理やり塞ぐ。

むぐー!むぐー!とまだ叫んでいる。武内先生が駆け寄ってきて、ウェイターに謝っていた。その間にさっさと風見先生は荷物を持って出ていってしまった。
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