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許される条件
第5章 タイムワープ
「あぁっ・・・!」
その1台の中に横たわる人影を見つけて、僕は叫んだ。
「え、絵美っ・・・」
かけより、ガラス越しに名前を呼ぶ。
黒いヘルメットをかぶり、目は大きなレンズで覆われているが明らかに妻の顔だった。
形の良い鼻筋と唇は7年間、共にし、愛してきたものだ。
「絵美っ・・絵美っ・・・」
眠っているのだろうか。
大きな声で呼びかけてもピクリともしない。
「えっ・・・?」
僕は聞き返した。
「本当ですよ・・・」
男は笑みを浮かべて答えた。
「貴方の奥様は・・・」
男の説明によると、妻はこれから時空を飛ぶらしい。
余りにも荒唐無稽の話に僕は笑った。
「そんな、SF映画じゃあるまいし・・・」
だが、次の瞬間、男の言葉が本当だと思い知らされた。
消えたのだ。
さっきまでケースの中にいた筈の妻が消え、ヘルメットだけが残されている。
その1台の中に横たわる人影を見つけて、僕は叫んだ。
「え、絵美っ・・・」
かけより、ガラス越しに名前を呼ぶ。
黒いヘルメットをかぶり、目は大きなレンズで覆われているが明らかに妻の顔だった。
形の良い鼻筋と唇は7年間、共にし、愛してきたものだ。
「絵美っ・・絵美っ・・・」
眠っているのだろうか。
大きな声で呼びかけてもピクリともしない。
「えっ・・・?」
僕は聞き返した。
「本当ですよ・・・」
男は笑みを浮かべて答えた。
「貴方の奥様は・・・」
男の説明によると、妻はこれから時空を飛ぶらしい。
余りにも荒唐無稽の話に僕は笑った。
「そんな、SF映画じゃあるまいし・・・」
だが、次の瞬間、男の言葉が本当だと思い知らされた。
消えたのだ。
さっきまでケースの中にいた筈の妻が消え、ヘルメットだけが残されている。