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許される条件
第12章 企み
2023年9月20日 PM8:00
「ヒロシ、あの人のこと好きなんでしょう?」
興奮の余韻に浸りながら女が聞いた。
「どうかな・・・?」
汗ばんだ身体から逃れるように高木はベッドから降りた。
テーブルの上に置いたタバコに火をつけ、大きく煙を吐いた。
気だるそうにソファタイプの椅子に座る。
ラブホテル特有のドギツイ内装に、はめ込まれた鏡の中にいる女を眺めている。
スレンダーなボディは流石、現役のモデルだと思った。
(だけど・・・)
何年かぶりに出会った絵美の顔が浮かんだ。
サヤカの言う通り、大学時代から惚れていた。
一度、コンパの帰りに強引に駅まで送りながら口説いたが、あっさりと振られた。
その時、既に優太と付き合っていたらしい。
女に振られたのは初めてだった。
背も高く、甘いマスクの高木は女に不自由したことは無かった。
家も裕福で誘った女は必ず物にできた。
豪華なレストランやプレゼントで簡単に落とせたが、その分、軽薄な関係しか持てなかった。
朴訥で取り柄も無い優太の彼女になったと聞いた時は、耳を疑ったくらいだ。
プライドが傷つけられたこともあったが、絵美のことが忘れられずにいた。
今日、再会して変わらない清楚な雰囲気に胸が高鳴ったのは事実だ。
「ヒロシ、あの人のこと好きなんでしょう?」
興奮の余韻に浸りながら女が聞いた。
「どうかな・・・?」
汗ばんだ身体から逃れるように高木はベッドから降りた。
テーブルの上に置いたタバコに火をつけ、大きく煙を吐いた。
気だるそうにソファタイプの椅子に座る。
ラブホテル特有のドギツイ内装に、はめ込まれた鏡の中にいる女を眺めている。
スレンダーなボディは流石、現役のモデルだと思った。
(だけど・・・)
何年かぶりに出会った絵美の顔が浮かんだ。
サヤカの言う通り、大学時代から惚れていた。
一度、コンパの帰りに強引に駅まで送りながら口説いたが、あっさりと振られた。
その時、既に優太と付き合っていたらしい。
女に振られたのは初めてだった。
背も高く、甘いマスクの高木は女に不自由したことは無かった。
家も裕福で誘った女は必ず物にできた。
豪華なレストランやプレゼントで簡単に落とせたが、その分、軽薄な関係しか持てなかった。
朴訥で取り柄も無い優太の彼女になったと聞いた時は、耳を疑ったくらいだ。
プライドが傷つけられたこともあったが、絵美のことが忘れられずにいた。
今日、再会して変わらない清楚な雰囲気に胸が高鳴ったのは事実だ。