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許される条件
第14章 願い
1945年7月28日 PM5:05
「ゆう君っ・・優君っ・・・」
私は声のあらん限り、叫んでいた。
これは叔父の作った物語。
架空の話なのに。
でも。
優君、夫と共に時空を旅した設定の物語の中で。
私は彼の気持ちと同化して。
優君の、夫の姿を追っていたのでした。
操縦桿を操る優君の気持ちが重なり。
私の目から涙が溢れ続けたのです。
閃光の中。
戦闘機が空母に突っ込む瞬間は。
私も。
私の心も体も。
まっ白に。
砕け散ったのです。
※※※※※※※※※※※※※※※
「絵美・・・」
気が付くと、叔父の藤田さんが私の頬に手を当てていました。
「頑張ったね・・・」
微笑む叔父でしたが、私は無意識に声を出していました。
「優君っ・・あの人はっ・・・?」
必死な表情をしていたのでしょうか、叔父はなだめるように呟きました。
「大丈夫・・彼は無事だよ・・・」
「あぁ・・・」
涙が頬を伝いました。
心の底から、嬉しく思ったのです。
「ゆう君っ・・優君っ・・・」
私は声のあらん限り、叫んでいた。
これは叔父の作った物語。
架空の話なのに。
でも。
優君、夫と共に時空を旅した設定の物語の中で。
私は彼の気持ちと同化して。
優君の、夫の姿を追っていたのでした。
操縦桿を操る優君の気持ちが重なり。
私の目から涙が溢れ続けたのです。
閃光の中。
戦闘機が空母に突っ込む瞬間は。
私も。
私の心も体も。
まっ白に。
砕け散ったのです。
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「絵美・・・」
気が付くと、叔父の藤田さんが私の頬に手を当てていました。
「頑張ったね・・・」
微笑む叔父でしたが、私は無意識に声を出していました。
「優君っ・・あの人はっ・・・?」
必死な表情をしていたのでしょうか、叔父はなだめるように呟きました。
「大丈夫・・彼は無事だよ・・・」
「あぁ・・・」
涙が頬を伝いました。
心の底から、嬉しく思ったのです。