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❤淫欲母子禁忌旅情❤
第2章 旅の始まり
昼も近づき、二人は次の目的地へと向かうことにした。次は「鎌倉大仏」こと高徳院へ。沙織は再び車を出し、鎌倉市内の風景を楽しみながら走らせた。

真夏の太陽が容赦なく降り注ぐ8月の鎌倉、高徳院の仁王門をくぐると、悠と沙織を迎えたのは「大異山」の扁額と、威厳を放つ阿形と吽形の仁王像だった。蝉の声が木々の間から漏れ、さらに夏の空気を重たく感じさせる中、手水舎で冷たい水に触れて一息ついた二人は、大仏が待つ境内の奥へと進んでいった。

青空を背景に堂々と鎮座する高さ11.3メートルの阿弥陀如来坐像が姿を現した瞬間、悠の瞳が輝き、彼は無邪気に声を弾ませた。「うわ~、おっきいなぁ~!」そのあどけない仕草や笑顔のすべてが、沙織の胸を締め付けるように焼き付いた。悠が何気なく振り向いたその瞬間、彼の瞳に映る自分に気づいた沙織の心は高鳴り、熱い波が全身を駆け抜ける。「どうしてこんなにも惹かれるの……?」その問いは自問というよりも、もはや彼への強烈な渇望の吐露に近かった。

悠の隣で立つ沙織は、彼の一挙一動が自分の心の奥底に火を放っていくのを感じていた。彼の声、彼の笑顔、指先の些細な動き……そのすべてが沙織の感覚を鋭く研ぎ澄ませる。ふと彼が大仏の背後の小窓を指差し、「ほら、見て窓があるよ!」と笑いかけると、その明るい笑い声すら、沙織にとっては甘美な誘惑の響きに思えた。

境内を巡る間も、沙織は目の前の悠に圧倒される自分を抑えられなかった。その無垢な仕草に反して、心の内にはどうしようもない欲望が膨らみ続ける。観月堂の歴史深い空間に足を踏み入れたとき、悠がさりげなく手を伸ばし、沙織の指先に触れた瞬間——その微かな接触が沙織の心に決定的な火をつけた。その熱は瞬く間に彼女を飲み込み、胸の奥で激しく燃え上がる。「触れてほしい、もっと近くにいてほしい……!」そんな激しい想いが、彼の気配を感じるたびに渦を巻き、彼女の中で抑えきれなくなっていく。

だが、沙織は必死にその衝動を押し殺した。気づかれるわけにはいかない。彼の無邪気な笑顔を壊すことだけはしたくなかった。そっと彼の手を取って大仏に視線を戻しながら、自分に言い聞かせる。「大丈夫……まだ抑えられる……きっと……」しかし、その言葉とは裏腹に、沙織の胸の奥で燃え上がる情熱は、もはや止めようのない炎と化していた……。
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