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School Girl
第7章 母・恭子
…一人じゃ…無かったのか……
何と無く建物の際に寄って、聞き耳を立てる啓太。
姿は見えずとも、何故だかゲームの騒音よりも会話の声が耳に届く。
「これでアイツも……」
「そんなくだらねぇ事やってんじゃねぇよ」
「うっさいなぁ。アイツがムカつくからいけないのよっ」
「てか、お前ら友達だとか言ってなかったか?」
「…何言ってんの…? アイツはアタシの………」
「分かった分かった。そんな凄むんじゃねぇよ」
「それよりさぁ……ホントにやってくれんでしょうね?」
「まぁ、悪い話じゃねえしな」
「そうそう。あんなカラダ…堪らねぇしな」
「そっ。それじゃ、任せたからね」
少なくとも数人は居る会話。
聞けば聞く程に啓太の握り拳は固くなり、唇を噛み締めながら目は鋭さを増していった。
…アイツ……まだ…何か………
壁に寄り掛かっていた背を離す。
怒りに支配された啓太に回りは見えていなかった。
真希を嬲っていた紗耶の姿だけを見据えて、啓太はゆっくりと紗耶の方へと歩みを進めていった。
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