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School Girl
第7章 母・恭子
 
「もう…真希ちゃんたら……」

 頬を膨らませてプリプリと怒りを表しながら、手にした洗濯物をバタバタと乱雑に振る恭子。

 病院へ行く事を渋った真希を送り、自宅に戻ると洗濯を始めていた。

「イヤみたいだから、一緒に居てあげるって言ったのに……」

 過保護な恭子は、追い返された事に不満を洩らしていた。

「絶対…後で迎えに行っちゃうんだからぁ……」

 見た目も若く見えれば、思考も幼かった恭子。

 追い返された腹いせだとばかりに幼稚な考えを思い付けば、口角を上げて薄く笑う。

 そして上体を倒し、最後の洗濯物を取り出した時だった。

「取り敢えず、さっさと干さな……ん?」

 不意に鳴り出したインターホンの音。

 早い時間に来客に怪訝そうにしながらも、恭子は玄関へと向かっていった。
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