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School Girl
第7章 母・恭子
「大変大変っ」
腫れているものだとすっかり思い込んでいる恭子。
エプロンの下はタンクトップにショートパンツという、肌を存分に露わにした姿でいる事も忘れ八百屋に背を向ける。
…確か…湿布……あったよねぇ………
あろう事か、モノに湿布を巻き付けようとしていた。
屈み込む八百屋の眼前に、ピタッと張り付いたショートパンツに包まれた尻を向けながら、家の中へと足を踏み入れる。
「ちょっと待っててねぇ」
一声掛けて、上がり框に片脚を載せた時だった。
「お…奥さん………」
突然、背後に人の気配を感じる。
「あら…?」
当然、八百屋だと分かっている恭子に焦りは見られない。
屈んでいた八百屋がいきなり背後に立っていた事にも、全く動じていなかった。
「もしかして……良くなったぁ?」
八百屋の感情が昂っているなど、恭子に知る由も無かった。
的外れな言葉を吐き続ける恭子に、八百屋は荒くなりかけた吐息を堪えながら口を開いた。
「いえ……もう…これは…奥さんに………」