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School Girl
第12章 カノジョ
 
 自らの失敗にも拘わらず、ノンビリとした口調は変わらない恭子。

「狭い店っスからねぇ。…ケガは無いっスか?」

 恭子がノンビリとした性格だと分かっている八百屋も恭子を諌める事は無く、逆に土間に転がる野菜を余所に、ささくれ立った棚板に当たった恭子の脚を気にする始末。

「ごめんなさいねぇ。大丈夫ぅ」

 八百屋の言葉に、脚を膝上から晒していたスカートの裾を恥じらう事も軽く持ち上げる。

 恭子としては、大丈夫だと知らしめる為に無意識に行った行為。

「ちょ、ちょっと奥さんっ」

 しかし、八百屋からすれば、いきなり店先でスカートを持ち上げ、瑞瑞しい肌の太腿を露わにされた事に動揺が隠せなかった。

「ちょっとだけ赤くなってるけどぉ。たいしたことないからぁ」

 自らも視線を向けて、脚の状態を口にした恭子の言葉。

「そ、そうっスか…」

 八百屋は辛うじて返事をするものの、視線はそこから離れなかった。


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