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School Girl
第12章 カノジョ
「こ、ここに……せ、先輩を呼んだのは……は、話が…あって………」
緊張のせいか、途切れ途切れに言葉を紡ぐ男子。
…きたきたきたぁぁぁっ…
…やっぱり…聖地だけあって……告白されちゃうしかないんだわぁぁぁっ………
短いスカートの裾を両手でギュッと掴んで俯く真希。
その脳内は告白一色で埋め尽くされていた。
…もう…あんな事やこんな事も……しまくりになっちゃうのかなぁ………
…でも…やっぱり…いきなり最初からってのも………
でもでも…受け止めるのも愛情よねっ………
…あぁ…どうしよどうしよ……
心臓がバクバクいっ………
「………ですか?」
「は、はいっ」
長く思考を繰り返していた真希。
不意に問い掛けられた言葉に、思わず口から返事が飛び出した。
「あぁ…良かったぁ……。断られたらどうしようかと………」
安心感から屈託の無い笑顔を見せる男子。
…告白……だった…よね………
まさか、聞いていなかったなどと言える雰囲気ではない。
先程までとは違う緊張で鼓動を速める真希。
俯いた儘で上目に男子を見遣れば、相変わらずの笑顔でこのまま勢いに流されるしかなかった。