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School Girl
第12章 カノジョ
「いやぁ……。先輩…学校で人気者だから、ボクなんてダメだとばっか思い込んでて……」
…やっぱり告白だったんだよね?
絶対そうだよね………
「い、いや…真希なんか人気者じゃ………」
自らに言い聞かせて、緊張と不安を隠しながら受け答える真希。
「じゃあ……よろしくお願いします……真希先輩」
男子の中では既に話は纏まったのか、破顔した表情の儘で言葉を吐かれれば、真希に断る手立ては無かった。
「いくら真希が年上でも……先輩っての……いらないよぉ」
そもそも断る理由も無かった真希。
仄かに頬を赤く染めながら、了承とも取れるアニメ声が真希の口から吐き出されたのだった。
「呼び捨ては…その……まだ………」
真希の言葉に戸惑う男子の態度に、緊張が解けた真希はクスッと笑みを溢す。
「じゃあ……そうだねぇ……」
スカートの裾を掴んでいた両腕を胸の前で組み、右腕の上に豊満な胸を乗せる真希。
立てた左手の人差し指を顎に当て、小首を傾げる姿。
胸を強調するようなポーズを無意識に行う真希に、男子の視線が突き刺さるのは当然だった。
視線を感じながらも考えていた真希。
そんな二人の体を撫で付けるように突風が吹いた。
「きゃあっ」