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第13章 本能

　
　意識しないようにと思えは思う程、頭の中で妄想が膨らんでいく。

　制服の下に隠されたモノで、嬌声をあげながら啼かされる妄想が、真希の右手を突き動かす。

「んぐぅ…んんっ……んーっ………」

　指でワレメをなぞり、クリトリスを腹で擦れば、突き抜ける刺激がカラダをビクビクッと震わせる。

　クチから洩れ出す熱い吐息と甘い声を堪えようと、真希の顔は枕へと深く沈んでいく。

　それでも、しなやかな指先が弾くクリトリスからの刺激に、くぐもった声は部屋へと流れていった。


…こんな…敏感で………
……もし…この指が……シンくんの…だったら………


　自らの指を告白してきた後輩男子の指に見立て、更に真希の指先は蠢きを増す。


…あんな…大人しそうなのに………
…こんな…大胆……


　枕に顔を埋める息苦しさにも興奮を昂らせていく真希。

　それに比例するように、脳内で繰り広げられている淫らな妄想も過激さを増していた。

　妄想の中のシンは、見た目とは裏腹な荒々しさで真希のクチから歓喜の啼き声をあげさせる。

「んぐぅっ…ぐぅっ……んんっ………」

　シンの指に見立てた人差し指と中指の腹がクリトリスを擦りあげれば、真希の喘ぎ声は更に大きな物となっていった。