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School Girl
第14章 フタリ
小柄なシンが運んだベンチに並んで座る二人。
非力だと思われがちのシンだったが、簡易的なベンチであれば何とか運べたのだった。
「…ふ、雰囲気は……悪くないよね…此処………」
取り敢えず話題を変えようと辺りを見回す真希。
元々人気が無い事から、辺りは昼休みにも拘わらず静寂に包まれていた。
隠れるように小屋の裏に置いたベンチから僅かな距離を置いて大木が植わり、脇を見れば花壇に花が咲いていた。
緑も多く静かな環境は、朝から追い回されていた二人にとって気持ちを落ち着かせるものだった。
「確かに…良いですよ……あっ………」
真希の言葉に同意したシンだったが、不意に声を洩らす。
「んん? どうした…の……」
人一人分の空間を置いて座っていた真希はベンチの上に小さな弁当箱を置くと、当然の如く、シンへと視線を向けた。
「あ…いやぁ……ちょっと………」
若干慌てた声を吐き出したシンの股間。
そこに、咥えていたおにぎりがポロポロと溢れていた。
「あ…あーあ………」
状況を把握した真希だったが、視界に飛び込んだ光景にドキドキと鼓動を速めていた。
…この前……アレ…想像して………
…あんないっぱい……オナっちゃった…んだよね………
明るい部屋の中で何度も果てた淫らな行為を思い出すと、瞬間に顔に熱さを覚えた真希は慌てて顔を逸らすのだった。