この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
School Girl
第14章 フタリ
微妙にウブな反応を見せる二人。
真希が差し出した腕の先に掴まれた紙を前にして、これまた微妙な雰囲気が醸し出される。
「あ、あの……これ…は…?」
微かに風に揺れる紙を見て、怪訝に言葉を吐き出したシン。
「これね。この前、お母さんが誰からか貰って来たのっ。
だいぶ遅くにお肌ツヤツヤにして帰って来たと思ったら、誰かといってらっしゃいって」
「え、えっと………」
「何だか何時もより大人の色気がムンムンしてたけど、誰から貰ったのか教えてくれなくて…」
「色気……ムンムン………」
「良いから楽しんでおいでって押し付けられちゃったんだけど………」
真希の話の端々に突っ込みたい衝動を抑えきっていたシン。
「それって……やっぱ………
デート……ですよね…」
自分で言って顔を赤らめたシン。
「あ……そ、そうなる……かな………」
言われた真希もその事に気付き、瞬間に顔を赤らめる。
未だに付き合っているのかどうか微妙だった二人。
これを機に、仲をもう一歩先へと進めようとしていた。
「因みに…これは何の………」
−−−−−−−−
−−−−−
−−