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School Girl
第14章 フタリ
 
 微妙にウブな反応を見せる二人。

 真希が差し出した腕の先に掴まれた紙を前にして、これまた微妙な雰囲気が醸し出される。

「あ、あの……これ…は…?」

 微かに風に揺れる紙を見て、怪訝に言葉を吐き出したシン。

「これね。この前、お母さんが誰からか貰って来たのっ。
 だいぶ遅くにお肌ツヤツヤにして帰って来たと思ったら、誰かといってらっしゃいって」

「え、えっと………」

「何だか何時もより大人の色気がムンムンしてたけど、誰から貰ったのか教えてくれなくて…」

「色気……ムンムン………」

「良いから楽しんでおいでって押し付けられちゃったんだけど………」

 真希の話の端々に突っ込みたい衝動を抑えきっていたシン。

「それって……やっぱ………
 デート……ですよね…」

 自分で言って顔を赤らめたシン。

「あ……そ、そうなる……かな………」

 言われた真希もその事に気付き、瞬間に顔を赤らめる。

 未だに付き合っているのかどうか微妙だった二人。

 これを機に、仲をもう一歩先へと進めようとしていた。

「因みに…これは何の………」


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