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School Girl
第14章 フタリ
 
「まさか……初めてのデートが………」

 ソワソワモジモジと落ち着かない様子のシン。

 何時もの黒縁眼鏡を掛けた顔を俯かせながらも、視線だけはキョロキョロと周囲に向いていた。

 その視界に飛び込むのは、疎らながらも、裸同然の姿をした男女の姿だった。

 誰もが肌を露わにして、恥ずかしげもなく過ごしていた。


…早く真希さん…来ないかな…
…こんなトコに一人って………


 そんな空間の隅にポツンと佇むシンも、他の人物達と同様に裸同然の姿。

 俯いて身動きしないシンを怪訝そうに見遣りながら通り過ぎていく人々。

 それでも、たいして気にも留めずに去っていってははしゃぎだす。

 股間の前で両手を組みながら、シンは今か今かと真希を待ち続ける。

 裸同然の女性の姿を見ても、緊張の余りに興奮する余裕もなかった。


…だ、第一……こんなトコ……
…ボクには場違い過ぎるよぉ………


 俯いた視線の先には、黒服をビシッと着こなして給仕する男の姿。

 その男から寝そべりながら飲み物を受け取る、妖艶な雰囲気を醸し出している妙齢の女性。

 肌の露出が著しい女性の傍には、体格も良く若々しい男がこれまた裸同然の姿で語りかけていた。

 そんな人物が闊歩する中、ますます畏縮していくシン。

「ごめぇんっ。待ったぁ?」
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