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School Girl
第14章 フタリ
 
 そんな二人が次に向かった先。

 そこは屋内プールでも人気の無い、外れた場所にあるプールだった。

 外壁をガラスで形勢し、その手前にあらゆる鑑賞植物を並べただけの空間。

 外の景色を一望出来る場所へと移動してきた二人は、漸く先程の出来事の緊張の糸が解けたように安堵する。

「はぁっ……」

「ふぅっ……」

 どちらからともなく溜息を吐き出せば、余りの絶妙なタイミングに顔を見合わせて微笑む二人。

「この景色……なかなか…だねぇ………」

 鑑賞植物越しに見渡せる景色に、腕組みを解いて感嘆の言葉を吐き出す真希。

 肘に感じていた柔らかさが無くなった事に、若干の無念さを残しながらもシンも又、その景色の良さに目を奪われていた。

「此処なら人も少ないし……さっきみたいな事も……」

 先に駆け出していた真希の後を追って、小走りに追い付いたシン。

 植物が覆う影にベンチを見付け、腰を降ろして辺りを見回した。

「ノンビリ…出来そうだよねぇ…」

 そんなシンの脇に座った真希。

 その二人の間は以前の様に隙間は無く、肌が触れ合う程の距離だった。

「ちょっとはしゃいだし……少し休憩…」

「そうだねぇ。ちょっと疲れ………」

 シンの提案を真希がアッサリと受け入れた受け入れた時だった。

「……んあ………あ…あぁ……んっ………」
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