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School Girl
第14章 フタリ
突如として耳に飛び込んできた、悩ましい女の声。
慌ててシンの方へと視線を向けた真希だったが、シンも又、眼鏡の奥の目を丸くさせていた。
「…んあ……あ……あぁっ…んっ………」
目を見合わせている間も、耳に飛び込む艶のある声。
「こ、これって………」
微かに聞こえて来る声に、真希の顔が赤らんでいく。
「え、えっと………」
対するシンも聞こえているのを表すように、徐々に赤面していった。
「多分……あっちの方……だよね………」
更に奥まった方へと真希が視線を向ければ、追従して視線を向けたシンも軽く頷く。
「この…声って……さ………」
シンも聞いていると分かり、何故だか恥ずかしさが込み上げて俯き気味になる真希。
シンの返事の変わりに絶え間無く聞こえて来る喘ぎ声に、ドキドキと鼓動を速める。
「多分……真希さんが思ってるような………」
シンの言葉に自らの想像がバレたと思い、更に羞恥心が込み上げてくる。
「ま、真希だけじゃないでしょおっ!? し、シンくん…だって………」
淫らな想像をし始めたのは自分だけじゃないとばかりに声を荒げた真希。
「いや…ボクは………」
そんな真希の言葉に、シンは顔を顰めて口を開いた。
「だ、だったらさぁっ………」
そんな筈は無いとばかりに真希は口を開いたのだった。