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School Girl
第15章 衝動
 
「ま、真希さんって…普段から結構大胆な恰好してますけど………」

「またその話ぃ? それは理由…知ってるでしょ?」

 いつからか、肌に感じる布地の感触に嫌悪感を覚えた真希。

 家に居れば裸で過ごし、外に出ればなるべく生地を減らして我慢をしていた。

 真希自身も嫌悪感の理由は分からずとも、雑談混じりにシンには伝えていたのだった。

「は、はは……そうです…けど………」

 既に数回は尋ねていただけに、シンはプクゥッと頬を膨らませた真希の表情に顔を引き攣らせる。

「でも…クラスじゃ…真面目…とか言われてるんですよねぇ?」

「あ…あは……毎日遅刻ギリギリだけどねぇ…。
 これでも、授業ちゃんと受けるし、宿題だってバッチリっ。
 委員長さんだってしてるしぃ………」

 堰を切ったように、真面目さをアピールする真希。

「ちゃんとクラスメートが悪い事したら注意するし、黒板だって消してるしぃ。それに先生の手伝いとか………」

「わ、分かりましたからっ」

 放っておけば、いつまでも続きそうなアピールに慌てだすシン。

「……でも…何故かテストだけはダメなんだよねぇ………」

 真希は報われない結果に、ドヨーンと雰囲気を重くさせた。


…な、何か話題振り間違えっ!?
…他に何か話題……話題………


「そ、その真希さんと……そ…その………」

 焦りだしたシンの口から溢れた言葉に、口を開いたシンは自ら動揺するのだった。
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