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School Girl
第15章 衝動
明るい陽射しを遮った大樹の木陰で立ち止まる真希。
未だ屋内プールの敷地内でシンの腕を抱いた儘で立ち止まれば、シンも立ち止まって口をモゴモゴとさせながら見下ろす。
「『その真希さんと』……なにぃ?」
言いにくそうにしているシンに、無垢な表情を見せる真希。
「あ、あ…いや……あの………」
そんな表情を向けられて、何故かシンは徐々に顔を赤らめていく。
「ん?ん? なにぃ?」
真希は時折背後を通過する人の気配を気にする事も無く、健気にシンの言葉を待っている。
遠目にはガラス壁越しに、屋内プールで戯れる人の影。
それなりに人通りのある場所でありながら立ち止まり続けていれば、漸く意を決したようにシンが口を開いた。
「そ、そんな真面目な…真希さんと……さ…さっきの……えっちな真希………凄い……ギャップだなぁ……って…おもっ………」
「わぁっわぁっわぁあぁっ!
な、何言っちゃってるのシンくぅぅぅんっ!」
吐き出されたシンの言葉を最後まで聞かない内に、羞恥心に負けた真希の大声。
先程とは違う注目を浴びながら、真希の顔は一気に紅潮していった。
「あ、あれは……その……だからぁっ………」
淫らな肢体を晒した光景が頭に浮かぶ真希。
言葉が見付からずに大声でごまかしたが、シンと同様に、興奮の燻りは残っていたのだった。