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School Girl
第15章 衝動
 
「し、シンくんが…その……あんな事………」

 口を開けば開く程、甦ってくる光景と感情。

「お、おっぱい……あんな…いっぱい………」

 周りの事など意識に無く、ただ、羞恥心に耐えながら言葉を紡ぐのに必死な真希だった。

「でも…真希さんだって……お尻をボクの………」

「わぁっわぁっ! も、もう良いからぁっ!!
 こんなトコで………」

 やはり耐え切れなくなった真希。

 抱き着いていたシンの腕を掴むと、何故か門ではなく木漏れ日の中へと駆け出していった。

「ちょ…ちょっと…ま…真希さぁぁぁんっ」

 腕を引かれて無理矢理走らされるシンの声は真希に届かない。

 羞恥心に駆られて走る真希は、草が踏み鳴らされた轍をひたすら走る。

「はあっ…はあっ………」

 しかし、運動面に於いては然程体力の無かった真希。

 ましてや、自らよりも大きいシンを引っ張って走ったという事もあり、僅か数秒で息を切らす。

「何か…真希さん……ゴメンな…」

「はあっ…はあっ……別に…はあっ……いいから………」

 自責の念に駆られたシンの言葉を、荒々しく息を吐き出しながら遮る真希。

 何気なく、脇に設置されていたベンチへと腰を下ろしたのだった。
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