この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
School Girl
第15章 衝動
「えっ…?」
途端に雰囲気を変えた真希に、シンは思わず声を洩らした。
艶のある唇をペロッと舐める妖艶な仕種を見せる真希。
傍に立ったシンに悩ましげな視線を向ける真希は、科をつくるようにベンチから上体を起こした。
「……普通の運動は苦手でも…ねぇ………」
先程のシンの言葉に、淫らな情景も感情も呼び起こされていた真希。
その感情を抑えきれないかのように、その身から醸し出す雰囲気は妖艶さを増していった。
「…あっちの…体力はぁ……」
「あ…あっち…って………」
戸惑うシンの声。
しかし、ただでさえ、先程の余韻をシンよりも燻らせていた真希。
プール前の広場から僅かに入った、太陽の光が燦燦と降り注ぐ開かれた場所でありながらも、再び沸き上がっていた感情を抑え切れないでいた。
…シンくんが…あんな事…言うから……
…思い出したら……
意図せずに、シンを誘うような仕種と言葉を吐き出していた真希。
広場を通る人の気配を感じながらも口は勝手に言葉を吐き出し、カラダは熱みを帯びていっていた。
「そんなの……決まってる……じゃない………」
「ま、真希さんっ!?」
舌舐めずりをしながら、ベンチに座った儘で上体を倒し始める真希。
その顔が向かう先には、真希の傍へと寄ったシンの股間。
突然の真希の変貌に戸惑うだけのシンだった。