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School Girl
第15章 衝動
 
「えっ…?」

 途端に雰囲気を変えた真希に、シンは思わず声を洩らした。

 艶のある唇をペロッと舐める妖艶な仕種を見せる真希。

 傍に立ったシンに悩ましげな視線を向ける真希は、科をつくるようにベンチから上体を起こした。

「……普通の運動は苦手でも…ねぇ………」

 先程のシンの言葉に、淫らな情景も感情も呼び起こされていた真希。

 その感情を抑えきれないかのように、その身から醸し出す雰囲気は妖艶さを増していった。

「…あっちの…体力はぁ……」

「あ…あっち…って………」

 戸惑うシンの声。

 しかし、ただでさえ、先程の余韻をシンよりも燻らせていた真希。

 プール前の広場から僅かに入った、太陽の光が燦燦と降り注ぐ開かれた場所でありながらも、再び沸き上がっていた感情を抑え切れないでいた。


…シンくんが…あんな事…言うから……
…思い出したら……


 意図せずに、シンを誘うような仕種と言葉を吐き出していた真希。

 広場を通る人の気配を感じながらも口は勝手に言葉を吐き出し、カラダは熱みを帯びていっていた。

「そんなの……決まってる……じゃない………」

「ま、真希さんっ!?」

 舌舐めずりをしながら、ベンチに座った儘で上体を倒し始める真希。

 その顔が向かう先には、真希の傍へと寄ったシンの股間。

 突然の真希の変貌に戸惑うだけのシンだった。
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