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School Girl
第16章 陶酔
 
 両手で箱を持ち上げた恭子の顔が更に赤く染まる。

 視線は箱の中から動かない。

「…もぉ……いつの間にぃ………」

 恭子の見詰める箱の中。

 そこには、色取り取りの大人のオモチャとも称される道具が詰め込まれていた。

 無数の凹凸がある黒光りしたバイブやピンク色のローター。

 若干細目でありながらも、表面が滑らかに凸凹しているバイブに、丸い玉を連なった物。

 一見して、そのどれもが、性欲を満たす目的で作られている物だと、恭子でも瞬時に理解出来ていた。

 数本のバイブに至っては、そのどれもが、特注ではないかと思えるくらいの太さ。

「あらぁ……。真希ちゃん………」

 いつの間にか収集されていたオモチャ群に、恭子は困惑の表情を浮かべる。

「アソコ……ガバガバになっちゃってないかしらぁ………」

 余りにも太過ぎるバイブを手にした恭子。

 真希が知らない内にオモチャを集めていた事よりも、真希のワレメを心配するのだった。

「…でも…こんな太いの……真希ちゃん…咥え込んでるのよねぇ………」

 バイブを見詰める恭子の瞳が、いつしかトロンと潤んでいったのだった。


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