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School Girl
第16章 陶酔
「…じゃあ…此処………霧島っ」
「は、はいっ」
教師の呼び掛けにアニメ声で返事をして立ち上がる真希。
「……だから………です」
問い掛けに対して戸惑う素振りも見せずに、スラスラと答えを述べる真希。
…ホントに…ねぇ………
「…正解だ、霧島」
「えへへっ」
教師の言葉にはにかむ真希。
…確かに…普通っちゃ……普通っぽいんだけど………
「はぁ……。それで何でテストになると………」
「わあぁぁぁっ。センセ、それ言っちゃあダメぇっ」
落胆する教師の言葉に、慌てる真希。
立ち上がった短いスカートの裾は翻り、瑞瑞しく張りのある太腿がチラチラと顔を覗かせる。
近くに座る男子の視線が奪われる。
いつもと変わらない風景。
…でも…やっぱ…何処か………
若干頬を膨らませながら椅子に座る真希。
その小さな背中を、美奈は机に頬杖を着きながら眺めていた。
…いつも通りの露出過多……
…でも…何か………
…雰囲気が大人っぽいって言うか………
…妙に…えっちっぽいの…感じるんだよねぇ………
黒板へと視線を向けず、延々と前の席に座る真希の背中へと頬杖を着きながら視線を向けていた美奈。
「……そんなに授業……つまらんか?」
いつの間にか傍らに立っていた教師の存在にすら気付いていなかった。
「あっ……いえ………あの………」
教師の纏った雰囲気に慌てるだす美奈。
「美奈ちゃん、真面目にやらないとぉ」
前の席から振り向いて茶化す真希に鋭い視線を送りつつ、美奈は顔を赤らめていった。
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