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School Girl
第16章 陶酔
 
 美奈が慌てるのも無理はなかった。

 二人が居る女子の集団の傍を、先程から男子集団が走り抜けていた。

 僅かに距離はあっても、男子からしても、真希の股間は安易に目視出来る程だった。

「もぉっ。美奈ちゃんったらぁ………」

 無理矢理に体勢を崩されて、プクゥと頬を膨らませる真希。

 その数瞬後には、男子たちが走り抜けていった。

「それはアタシのセリフっ。…ったく……真希ったら、少しは恥じらいってモンを………」

「分かった分かったからぁっ。早くみんなのトコ行こっ」

 ジトーッとした視線を送りつつ、嘆息混じりに言葉を吐き出した美奈。

 グチグチと説教が始まる事を予測した真希は、慌てて立ち上がると美奈の手を引いたのだった。


…この娘……
…やっぱ…いつもと変わらない…よねぇ………


 朝から感じていた違和感。


…まぁ……気のせいって事に………


 しかし、変わらないやり取りに美奈は自己完結させると、真希の後を素直に着いていったのだった。


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