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School Girl
第16章 陶酔
小柄な真希の背丈でも教室が覗ける校舎の窓。
「…シン…くん……」
思わず真希の口から吐き出された言葉。
…移動教室…だったんだ………
その視界の先には、数人で大きな机に向かって座っている生徒たちの姿。
目敏くその中に、前髪を切り揃えた黒縁眼鏡の男子を見付ければ、真希の意識は簡単にボールからそちらへと移っていった。
…シンくん…真面目な顔して………
…さっきはあんな顔だったのに………
授業を受けるシンの表情を見て、真希の脳裏に昼休みの光景が思い浮かんだ。
…こんな真面目に授業受けてても……シンくん…あの時は………
快感を貪っている時の、絶頂を堪えるシンの顰めた顔。
それを微塵も感じさせない、授業に集中したシンの表情に、真希の体はいつの間にか窓際へと寄っていた。
…それに…あんな顔して……
…周りの男子より体小さいのに………
コソッと窓から教室を覗く真希の姿。
傍目に見れば、怪しい事この上なかった。
それでも、真希の視線はシンへと向けられていた。
正確には、シンが向かう机にだった。
…あの机の下には………
シンの逞し過ぎるモノに貪りついた昼休みの光景が、一段と鮮明に真希の脳裏に蘇ってきた。
「…んはぁ………」