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School Girl
第17章 ココロとカラダ

不意に耳に飛び込んできた声に、真希の肩がビクッと跳ねる。
感じ始めていた興奮が一度に冷めていく。
「…少し休憩っ」
「でもさぁ………」
繁みの中で息を殺す真希の耳には、会話を続ける男女の声。
「ちょっと遠回りしちゃったしね」
「だから止めよって言ったんだよ。こんな学校の方まで………」
「たまには良いじゃない。一回見てみたかったしねぇ」
「でも、今日じゃなくったって………」
「ウダウダ言わなくても、アンタも楽しんだでしょ?」
「まぁ……色々として貰ったけどさぁ………」
…う…そ………
徐々に楽しげに続く会話。
木の元で身を屈めていた真希の瞳が大きく見開いた。
「たまにはこういうのも良いでしょ」
「たまには…ならねぇ………」
…何で……何で………
聞こえてくる男の声に、真希の動揺は治まらない。
聞き覚えのある声。
聞き覚えのありすぎるその声。
真希に対しては敬語を止めないながらも、今は親しげに言葉を吐き出している声は、明らかにシンのものだった。
「最近、アンタ構ってくれないしさぁ………」
「ちょ、それは………」
更に親密そうに続く会話に、真希の表情が曇っていく。
…一体…何で……シンくん………
…女の人と…一緒に………

