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School Girl
第17章 ココロとカラダ
 
 浮気だと思いたくない気持ちと、沸き上がる疑いの気持ち。

 感情に揺さ振られ続けていれば、駅前の広場へと着いていた。

 寂れた地域だけあって、閑散とした駅前。

 電車も通過ばかりで、たまに停まる電車から降りる人影も疎らだった。

 それに見合ったかの様に、駅前には再開発で建てられようとしていたビルが、工事途中の儘で建ち並んでいた。

 そんな中に、ポツンと一軒のコンビニがある程度。

 月明かりが照らしているものの、薄暗い中で雰囲気に呑まれる事も無く真希は歩いていた。


…真希…どうしたら………
…訊くのが一番なのは…分かってるけど………


 工事中の雑居ビルの前で佇んで思慮を繰り返す。

 訊く勇気が持てずに、悪い方へと思いが募るばかり。


…やっぱりシンくんには…真希より………


 顔や剥き出しの太腿を風が撫で付け、心は疎か、体も冷まそうとしてくる。

 ある程度の感覚で着信を知らせる携帯の音に体を強張らせてきた。


…もう……次…鳴ったら………


 ある覚悟を決めて、再び歩きだそうとした時だった。

「……あれ?」

 不意に掛けられた声に、真希の肩がビクッと跳ね上がった。
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