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School Girl
第18章 揺らめき
鳴らして数秒も経たないうちに開かれる玄関扉。
「い、いらっしゃい」
自宅にも拘わらず、学校と同じようにオドオドとした雰囲気のシンが顔を覗かせた。
…こ…これから…何が……
いつもと変わらないシンの態度が、真希の緊張を昂らせる。
促される儘に小綺麗な家の中へと招かれれば、シンはリビングとは思わしい扉を開ける事も無く、階段を上がっていく。
「こっち……ボクの部屋…あるから………」
シンも緊張しているのか、いつにも増して言葉に歯切れが無かった。
…ご挨拶じゃなければ…
…やっぱり………
耳に蘇る、シンと親しげな女との会話。
そして、自らの淫らな行為。
…何…言われるんだろ……
真希は太腿を大胆に露出させた、フレアのマイクロミニの裾を無意識にギュッと掴みながらも階段を上がる。
初めて訪れたシンの家。
雰囲気など感じる余裕も無く、真希は促されるが儘にシンの部屋に脚を踏み入れた。
「…あんまり綺麗じゃないけど……適当に座ってくださいね。
…今…飲み物…持ってきますから……」
再び部屋を後にしたシン。
その姿を見送った真希の表情は晴れないものだった。