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School Girl
第18章 揺らめき
 
「な、何言ってんの…シンくん………」

 恥ずかしがる素振りで再び顔を俯かせる真希。

 しかし、その胸中はドキドキと鼓動を速めていた。

「前に比べたら…真希さん…何だか………」

 脳裏に蘇る、シンの声に似た男の声に混ざって、直りきらなかったシンの丁寧な口調の声が耳に飛び込む。

「ボクに対して……そんなに………」

「そ、そんな訳ないじゃないっ。
 体調のせいだって言ったでしょ? もおっ……」

 不安を口に出すシンに、真希は慌てて上体を倒して言葉を吐き出す。

 肩も露わに、胸元を開けたキャミソール姿。

 チラッと視線を落とせば、深い胸の谷間は疎か、慌てる余りに開いた脚の間からは幅の狭い白いショーツの股布が覗いていた。

 胸と股間に感じるシンの視線。


…やっぱ…気付いてるよね……


 チラチラと視線を向けるものの、座った儘で動かないシン。


…この場所で…こんな姿……
…他の男【ヒト】なら…絶対に………
…相手は真希なのに……何で…シンくん………


 不安に駆られているシンの胸中を察しながらも、シンの態度に真希はもどかしさを覚えていた。
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