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School Girl
第18章 揺らめき
…こんな場面……
…あの男【ヒト】なら………
チラチラと視線を送るだけで何もしてこないシンを視界に捉えながら、脳内にはシンの声に似た男の姿が蘇る。
…って……何でこんな時にまで………
慌てて頭を軽く振って、脳内から男の姿を追い払おうとしても、初めて受けた強引で荒々しい行為を繰り返した男の姿は消え去ろうとはしない。
そればかりか、眼前にシンの姿があっても、キュンと下腹部の奥に疼きを覚えて、真希は戸惑うばかりだった。
…ダメな事…シた筈なのに…
…真希のカラダ………
マゾ気質を自覚させられた一夜。
強引に、そして荒々しく迫られれば迫られる程に、カラダは悦び真希を淫らに啼かせる。
…アレは事故だって…思いたいのに………
胸元や股間に感じるシンの視線。
僅かに尻をモジモジと揺らし、内股を擦り合わせ始める真希。
しかし、シンの視線に因って感情が昂ってきている訳では無いと自覚していた真希は、戸惑いながらも口を開いた。
「ま…真希は…もう……大丈夫だから……ね」
チラチラと視線を向けるシンに、無理矢理話を続ける真希。
「う、うん………」
そんな真希に話を合わせて短く言葉を吐き出すシンの視線は、真希の胸元と股間に注がれた儘だった。
…そんな…見たいなら……
…何で……シンくん………
感じていた罪悪感はシンの態度に対するもどかしさから、いつの間にか真希の中から吹き飛んでいた。
「…シン…くん……」
思わず吐き出された、真希の艶を帯びた熱い声。
その視線は、胡座を掻いて座るシンの股間へと向けられていた。