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School Girl
第18章 揺らめき
 
 視線を交わせる事も無く、お互いを観察し合う真希とシンの兄。

「じゃあ、行かなきゃ」

 シンの声にハッと我に返った真希はシンの兄の脇を通り抜け、後を追って玄関へと向かう。

 その背中を見詰めるシンの兄。

 その表情に薄い笑みが浮かんでいても、シンを見送る真希に知る由は無かった。

「じゃあ、行ってきますね。真希さんは料理の方、お願いします」

「う、うん………」

 再び丁寧な口調へと戻ったシンの姿が扉の向こうへと消える。


…やっぱり真希には口調…変わらないんだ……
…それに……シンくんのお兄さん………


 振り返れば、リビングの扉にシンの兄の姿は無かった。

 その事に、僅かに気持ちを軽くさせた真希の脚はリビングへと向かう。


…お兄さんと二人だけど…
…シンくん……直ぐ帰ってくるだろうし………


 何処と無く見覚えのあるシンの兄と二人きり。

 微かな戸惑いを覚えながらも、真希は扉を通り抜けた。

「マキちゃんがアイツの彼女とはねぇ………」

 不意に掛かった声に、ビクッと肩を跳ね上げた真希の脚が止まる。

 視線を向ければ、ソファーに踏ん反り返って座るシンの兄の姿。

「あ、は、はい。…お付き合い……させて貰ってます………」

 向けられる視線。

 まるで、品定めをするかのように全身に舐め回すような視線を感じ、真希は戸惑いながらキッチンに立った。


…やっぱり……
…お兄さん……真希の事…知ってる………


 再び料理を始めようとしても、思考がその手を鈍らせる。

「…お付き合い…ねぇ………」

「…えっ?」
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