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School Girl
第18章 揺らめき
音も無く、真希に近付いていたシンの兄。
振り返った真希を、薄笑いを浮かべたシンの兄が見下ろしていた。
「アイツのチンコ…でけぇからなぁ……
オツキアイも大変だろぉ? マ・キ・ちゃん」
シンの声で淫語混じりに言葉を吐き出す兄。
「…っ!? そ、そんな………」
見下ろした兄の表情に、真希の目が大きく見開いた。
シンと同じような雰囲気と声。
淫語を吐き出して、真希の羞恥を煽る。
…や…やっぱり……
…あの時は暗かったから……確信は無かったけど………
「アイツのデカチンコ咥えてりゃぁ、そりゃあ、オレのなんて物足りねぇよなぁ、マキちゃん」
「あ、あ…の………」
舌舐めずりを見せる兄の視線に、真希の声が震える。
兄の正体が分かれば、あの時の光景が嫌でも頭に浮かんでくる。
それと同時に、蘇る罪悪感。
「相変わらず、エロい恰好してんねぇ。
お兄さん、裸エプロンかと思っ………」
「あ、あのっ………」
兄の飄々とした言葉を遮る、真希の焦りを含んだアニメ声。
「どうしたん? マキちゃん」
「あ、あの………あの事は……シンくん…には………」
蘇る光景に両手を股間の前で組みながら、顔を伏せる真希。
「ふぅん…。やっぱ、内緒にしたいよねぇ…マ・キ・ちゃん」
真希が言わんとしている事を察した兄の顔に、一段と下卑た笑みが浮かんだ。
「そりゃあ……彼氏のアニキと……ねぇ………」
俯いた真希の剥き出しになっている細い肩を、シンの兄の手が掴んだ。