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School Girl
第4章 裏切り
涙で霞んだ真希の視界にも朧ながら男の姿が写った。
…イヤっ…
ダメ…来ないで……真希を…見ないで…
紗耶の仲間なのか助けてくれるのか分からない。
ただ、晒け出されている胸を見られると思うと、近くに来て欲しくなかった。
当然固くスカーフで鉄棒に括られた腕は下げる事は出来ない。
真希は顔を背け、カラダを出来るだけ捩らせながら男の視界に入らないようにと願うだけだった。
「誰だよ、アンタ。
いいとこなんだから、アタシの邪魔しないでよ」
「女の子の虐めって残酷だねぇ。
いくらなんでもやり過ぎだろぉ?」
顔を背けている真希の耳に、邪魔をされて苛立っている紗耶と、それを瓢々とした口調で返す男の会話が飛び込んできた。