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School Girl
第4章 裏切り
 
 短い茶髪を逆立てた強面の若い男に両腕を解放され、更には優しく言葉を掛けられた事に安堵する真希。

 強張ったカラダが解れたと思えば、一瞬にして脱力していく。

 撓わな胸も黒い繁みも晒したまま、真希のカラダはゆっくりと倒れる。

「お、おっと………」

 慌てた男の腕の感触を背中に覚える。

 一段と近くなった二人の距離。

 うっすらとしていく意識の中、真希は漸くその男を視界に捉えた。

 聞いた覚えのある声と、見覚えのある髪型と顔だと思い出す。


…ありがと……
……啓太……兄ちゃん………


 真希は男に支えられながら、意識を手放した。


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