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School Girl
第5章 母娘【オヤコ】
「…ちゃん? ……希……ちゃんっ… 真希ちゃんってばっ!」
届いた声に意識を取り戻す。
無意識に伏せていた視線を上げると、真希の視界いっぱいに、涙目になった恭子の顔が飛び込んできた。
「…あ…な…なに?」
「何じゃないよぉっ。やっぱりどっかおかしいの? 一緒に病院行こうかっ!?」
再び慌てだす恭子。
「ちょ…ちょっとっ。大丈夫だからっ」
真希も慌てて恭子を落ち着かせようと、ソファーの上でカラダを動かした時だった。
「っつ………」
ソファーの生地と擦れた尻からの痛みに、僅かながらに顔を顰めた。
「やっぱり病院行くわよぉぉぉっ」
真希の表情を見逃さなかった恭子。
瞬時に真希の手を掴んで玄関まで走る早さは只者ではなかった。
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