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School Girl
第5章 母娘【オヤコ】
「…へ?」
思わず、間が抜けた声を洩らす真希。
曇りガラスを嵌めた折れ戸を見詰めれば、それは‘ガシャッ’と音をたてて開かれた。
「えっ? あっ…ちょっと………」
「…来ちゃったぁっ」
戸惑う真希の視線の先で、一糸纏わぬ姿の恭子が浴室へと突入してきた。
「ちょ…ちょっとぉっ………」
女同士、更には母娘の関係でもあるだけに、恥ずかしがる必要は無かった。
しかし、真希には恭子に知られたくない傷がある。
真希は戸惑いの言葉を吐き出しながらも、素早く尻の傷を隠すように恭子と向かい合った。
「たまにはぁ…母娘のスキンシップも必要かと思ってぇ」
真希の動揺など知る由もない恭子。
いつもの間延びした口調で、悪戯っぽく表情を綻ばせながら浴室へと足を踏み入れてくるのだった。