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School Girl
第5章 母娘【オヤコ】
シャワーヘッドから勢い良く吹き出す水音だけが浴室に響く。
顔を俯かせて暗い雰囲気を漂わせる恭子に、伏し目がちに気不味くなる真希。
「あ…あのね……」
雰囲気を払拭しようと声を搾り出す真希。
「………」
それに対して、項垂れた儘で無言を貫く恭子。
…また……あの手……使うしか……無いかぁ………
恭子のテンションを上げる術は分かっていた。
分かっているが、使いたくなかった手段だけに、真希の表情は優れない。
…でも……このままってのも…ねぇ………
「…はぁ…」
どうにも行かなくなった真希のクチから洩れる溜め息。
意を決して、項垂れる恭子の頭頂部を見据えるとクチを開いた。
「今夜……一緒に寝るから…機嫌治してよ、お母さぁん」
真希のクチから飛び出した言葉。
「ホントっ!? ホントだからねっ、真希ちゃんっ」
瞬時に顔を上げた恭子は、目を輝かせて真希に詰め寄ったのだった。