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School Girl
第6章 白衣
飛びだそうとした真希の脚が止まる。
大きく見開いた真希の視線の先には、ニヤニヤと笑みを浮かべて見下ろす医師の姿。
…何で……こんな早く………
「あ…あ……あぁ………」
「おっと……。病院では静かにね」
声をあげようとした真希のクチは塞がれる。
クチを押さえた医師の手に力が籠もれば、小柄な真希のカラダは容易く押された。
クチを塞がれた儘、ギシッとベッドを軋む音を耳に腰を下ろされる。
「まぁ、声を出されても問題は無いんですけどね」
ニヤニヤと笑みを浮かべる医師を前に、真希の表情は恐怖に強張る。
「こっちには誰も立ち入らないようにしましたし、外に声は洩れませんしね」
医師の言葉など耳に入らない。
ただ、絶望的な状況だという事に、真希は打ち拉がれるしかなかった。