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【お題小説】浴衣姿のパートさん(13ページ完結)
第1章 【夏風邪】
「勘違いしないでね、サトル君とはそーゆー関係じゃないからね」
そーゆー関係かどうかは知りませんが、あなた1時間半前にキスしてましたよね?とボクは心の中で突っ込んでしまいました
ボクは返事をする気もせず、黙っていました
「ちょっと前にね、昼間にカラオケ誘われたから一緒に行っただけなのよ
じゃあさっきあんな事になっただけだから」
ボクに言い訳されてもなぁ
「そうだったんですね、安心してよ
他の人には言いませんから」
他言無用と、釘を挿しに来たのだったら早めに帰ってもらいましょうとボクは協力的な態度を見せました
「他の人にもそうだけど、ジロウ君にも勘違いして欲しくないの!
サトル君にはさっき注意してから別れてきたの
もうあの子とは2人では会わないわ
優しくしてあげただけでお熱あげられてたらかなわないわ」
いやいや、あなたママさんであり人妻さんじゃないですか?サトル君が可哀想に思えてきました
「付き合ってたんじゃないの?」
「違う、違う!
ホントにさっき初めて抱き締められて、そのままキスされちゃっただけなのよ」
「じゃあ、どうするんですか?振っちゃうの?」
「振るもなにも、別に付き合ってたわけじゃないのよ!
かわいい男の子だと思うけど、タイプじゃないわ
若い子って周りが見えなくなって強引よね?
思い込みが激しいって言うか
だって私、結婚して旦那さんも居てるし娘も居るのよ?そんなのお構いなしに掻き乱して振り回されそうじゃない?」
まぁ、言いたい事は分からないでもない
けど
何となく言い方が気になる
振り回され無いのだったら付き合ってあげても良かったのに!ていうふうに聞こえてしまうのはボクだけなのでしょうか?