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第2章 演劇部の部長ー涼ー

狂いそうな程の嫉妬と、心のどこかでもっと見たいと感じている智樹の耳に、またスピーカーから、彼女の心の声が聞こえてきた。

キスが終わったら帰ろう……

もう一度、智樹くんにちゃんと話せば、わかってもらえるのかな……？

でも……このまま涼さんと付き合った方が幸せなのかな……？

えっ？……それ以上は……

ダメっ……

涼はキスを交わしながら、慣れた手つきで、白いレースの少し大人っぽいブラウスのボタンを、ゆっくりと外し始めた。

心結は涼の手に手を重ねて、戸惑っている様子が見て取れる。

ブラウスのボタンは全て外れ、左右に開くと白い肩が露わになり、真っ白なキャミソールが外気に触れた。

心結は恥ずかしそうに体を縮める。

「これ以上は……ちょっと……」

弱々しいながらも、抵抗の言葉を発したが、その声にも耳を貸さず、涼は手のひらで、キャミソール越しの胸を撫で回していく。

首を横に振って、嫌だという気持ちを見せるものの、その抵抗はあまりにも弱々しく、涼に力強く抱き寄せられたままの愛撫に、抗うことはできない。

心結の表情は、しばらく胸を撫でられたことで、少しずつ変わっていく。

「ん……んん……んはぁ………」

甘い吐息を漏らしながら、上気に満ちて真っ赤な表情になっていったのだ。

「震えてるね……怖いのかな……？」

心結はコクリと小さく頷いて、「少しだけ……」と素直な気持ちを吐露した。