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第9章 あの男が再び!!売れないホスト&ＡＶ男優ー涼ー

「あぁ……気持ちいいよ……」

アイマスクの下に見える唇が微かに笑みを浮かべる心結。

涼さんも……

気持ちいいんだ……

良かった……

涼の腰の動きが早くなり、パンパンと二人の身体がぶつかり合う音色と、心結の甘い声が会場に響く中、会場にいる男の声が聞こえてきた。

「心結ちゃんの顔を見せてくれよ？」

「そうだな。目隠ししたままじゃ、しっかり顔が見えないし……」

そんな声が聞こえた後、涼が優しく声をかけてきた。

「みんなに心結の可愛い顔を見てもらおうね？」

こんな顔を見られるの……？

きっとグシャグシャの顔……

恥ずかしい……

しかし涼が体を離して、もう一度心結を仰向けに引っくり返すと、キスをしてくれる。

「ちゅっ……大丈夫……いやらしい心結の顔も可愛いから……」

心結は涼の声に抗うことはできず、小さな声で答えた。

「うん……でも恥ずかしいから……あんまり見ないで……」

アイマスクを外された瞬間、光が差し込んで周りの視線が突き刺さるようだった。
そしてすぐに気付いた。
自分の顔が、何台ものスマホに収められていることを。

「やめて……撮らないで……」

か細い声で懇願してみるが、そんな心結の声も、抑えきれない吐息にかき消される。