この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第10章 3度目のタイムリープ~メンチカ編~
学校が終わった後、智樹は小さなライブハウスにいた。

今夜はメンズ地下アイドルのフェス。

5組のグループが出演し、狭い会場のチケットを完売にしたが、華やかなアイドルというには程遠い。

智樹が所属するZONEプリンスは後発の新人グループで、フェスでも前座扱いだ。

会場には、ステージから数えられる程の観客がいるだけ。
ワンドリンク制の為、カウンターでドリンクを貰う人の列の方が多いくらいだ。

そんな中で智樹は、小さなステージで歌って踊っていた。


ZONEの向こうで君が笑う
光と影が交わる場所で
届くはずのないこの声も
君に届けと叫んでいる


歓声もなく、客席は静まり返っている。
入り口から入ってきた客が、興味無さそうに見ている。

平日の夕方から夜にかけて行われるメンチカのフェスの前座とは、こういうもの。

今回のライブのトリは、先輩グループであるACEプリンス。その頃には会場が満員になり、盛大に盛り上がるのだが。

智樹は数曲のパフォーマンスが終わり、特典会の時間がやって来る。

1000円のチェキで1分間、アイドルと話せる特典だが、新人グループには人が集まらない。

新規客に無料でチェキ撮影を提供したり、バックハグや指ちゅーといった過激なサービスもある。

それでもなかなかファンを掴むのは難しい。

智樹が数人のファンにバックハグでのチェキを撮り終えた頃、心結がふらりと現れた。

「ファン少ないだろうから、応援に来たよ~? 一緒にチェキお願いしま~すっ」

心結は新規客で無料になるにもかかわらず、わざわざ1000円のチェキ券を差し出してくれた。

智樹の胸が少し温かくなる。
チェキの売上の3割が自分の収入になるのだから、本当にありがたい。

クラスメイトの来訪に少し緊張しながら、智樹は仕事に徹した。

「お姫様……どんなポーズで撮影させていただきましょうか?バックハグでよろしいですか?それとも、指ちゅーにいたしますか?」

すると、心結はいたずらっぽく微笑みながら答えた。

「指ちゅーでお願いしますっ」

/405ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ