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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第10章 3度目のタイムリープ~メンチカ編~
後輩が戸惑いを見せると、玲音は容赦なく続けた。

「プリクラのカーテンの中で、10枚くらい撮影するだろ?
撮るたびに距離を縮める。
手を繋いで、次は肩に手を回して。
ハグをしたり、バックハグをしたり。
『お姫様の可愛い唇にキスしたい……』って言えば、簡単にキスできる。
最後は……女の感じる部分まで触ってやればいいんだ」

「その……そこまでしないといけないんですか?」

玲音は冷ややかな笑みを浮かべる。

「お前、オタクの大人しい女ってのはこういうのに弱いんだよ。
あまり現実味のない、お姫様気分を味わわせてやれば、もっと深い付き合いがしたい。って思わせることができるだろ?
次の景品の店内デート。さらに2時間デートにも繋がるチャンスだ。分かるか?」

その言葉に、智樹は心の奥底に不快感を覚えた。

玲音の口から出る言葉は、全て計算づくで相手の心理を揺さぶり、金を引き出そうというものばかりだった。

それでも、一部の熱狂的なファンがこの恋人のような時間に魅せられ、大金を払ってでも次のデートを追い求める現実は、玲音の言葉が真実であることを物語っている。

智樹は小さなため息をつきながら、心の中で心結の姿を思い浮かべた。

こんな仕組みの中で……

ココはどこまで本気で……

どこまで純粋に楽しんでいるんだろう……

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