この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第10章 3度目のタイムリープ~メンチカ編~

智樹は肩の力を抜こうとしたが、その場に立つだけで全身が震える。
玲音が背後から後輩に命じていた内容が、頭の中でぐるぐると回っている。
「智樹、お前もわかってるよな?どうすれば売り上げが上がるか……」
確かに売り上げが全てなのはわかっている。
その為に、アイドルとして歌やダンスを披露して、ライブや店内でファンを増やし、チェキと1分間の会話を購入してもらう。
そこで乙女心を擽り、ポイントを貯めてもらう。
わかっているが、玲音の考え方は間違っている。
しかし、そんな事を言える雰囲気ではない。
智樹がこの世界線の記憶を探ると、玲音の言葉には、いつも圧迫感と威圧感が含まれていた。
売り上げを上げるためなら、玲音は後輩にセクハラ紛いの接客を強要し、逆らえば容赦なく暴力も振るう。
その恐怖が智樹の胸に、深く根付いているのだった。
「今接客してた姫って女、知ってるか?」
玲音が冷ややかに尋ねる。
智樹は首を横に振った。
今の姫は何者か全くわからないのだ。
「いえ……今日来てくれたお客様ですね?僕は会うの初めてです……」
「あの姫ってのは、そこそこ稼いでる地下アイドルの上客だ。
今日のうちに100ポイント、VIPルームのデートを買わせろ。分かったな?」
この世界線でも地下アイドルなんだ……
何か嫌な予感がする……
智樹は表情を曇らせたが、すぐに顔を引き締めて小さく頷いた。
玲音が背後から後輩に命じていた内容が、頭の中でぐるぐると回っている。
「智樹、お前もわかってるよな?どうすれば売り上げが上がるか……」
確かに売り上げが全てなのはわかっている。
その為に、アイドルとして歌やダンスを披露して、ライブや店内でファンを増やし、チェキと1分間の会話を購入してもらう。
そこで乙女心を擽り、ポイントを貯めてもらう。
わかっているが、玲音の考え方は間違っている。
しかし、そんな事を言える雰囲気ではない。
智樹がこの世界線の記憶を探ると、玲音の言葉には、いつも圧迫感と威圧感が含まれていた。
売り上げを上げるためなら、玲音は後輩にセクハラ紛いの接客を強要し、逆らえば容赦なく暴力も振るう。
その恐怖が智樹の胸に、深く根付いているのだった。
「今接客してた姫って女、知ってるか?」
玲音が冷ややかに尋ねる。
智樹は首を横に振った。
今の姫は何者か全くわからないのだ。
「いえ……今日来てくれたお客様ですね?僕は会うの初めてです……」
「あの姫ってのは、そこそこ稼いでる地下アイドルの上客だ。
今日のうちに100ポイント、VIPルームのデートを買わせろ。分かったな?」
この世界線でも地下アイドルなんだ……
何か嫌な予感がする……
智樹は表情を曇らせたが、すぐに顔を引き締めて小さく頷いた。

