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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第11章 魅惑のVIPルームデートー姫ー
また玲音の声がイヤホン越しに冷たく耳に響いた。

『どうした、手が止まってるぞ。もっとその女を引き込めよ』

智樹は玲音の言葉に押されるように、姫の肩を抱き寄せて、静かに耳元で囁く。

「こんなに幸せな気持ちになるのって、お姫様が初めてなんです……ソファに一緒に座りませんか?」

二人てソファに座ると、姫はうっとりとしながら、智樹の頬に唇を寄せようとする。

「智樹くん……」

智樹は戸惑いながらも、指示通り姫の顔を見つめ返し、唇が触れる寸前で柔らかく囁いた。

「……お姫様が望むなら、何だってさせていただきますよ?」

その言葉に姫は完全に溶け込み、智樹の首に腕を絡めて、唇を重ねた。

ちゅっ……

「智樹くんって……可愛いキスするんだね……?」

「はい。可愛らしいお姫様に、優しいキスが似合うと思いまして……」

そんな会話を交わす智樹の心の中には玲音への恐怖と、心結への嫉妬心。という複雑な感情が渦巻いていたのだった。

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