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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第11章 魅惑のVIPルームデートー姫ー
智樹は躊躇いながらも、玲音の指示がイヤホンから繰り返し響くたび、姫を甘やかせていく。

玲音の冷たい声が、智樹の理性を少しずつ奪っていくようだった。

『もっと近づいて、優しい声をかけながら、耳にキスをしてやれ』

智樹も姫の背中に手を回して、優しく抱き締めると、唇を彼女の耳元に寄せていく。

「お姫様。僕、凄く幸せです……ちゅっ……」

姫はその言葉に少し体を震わせ、満足げに微笑みながら、智樹の胸に身を預けた。

「こんな風にいっぱい甘えられるの、すごく嬉しいよ……」

どんどん姫の心を溶かせていくような、玲音の指示は続く。

『相手がお前と離れたくないって思うようにさせろ。
体にさりげなく触れて、体の関係になりたいって、妄想させるんだ』

智樹はその言葉に従い、姫の首筋から背中へ触れるか触れない程度の力で、ふわっと撫でていく。

「ちょっと……くすぐったいよぉ……」

「でもこうして優しく触れるの、お姫様は嫌いじゃないですよね?」

「うん……好き……」

「少し恥ずかしそうなお姫様も素敵ですよ?」

男慣れしている姫だって、こんなに甘やかされた事などない。
姫の方が年上なのに、恥ずかしい思いをさせられ、少し拗ねたような表情を見せた。

「もぅ……姫の方がお姉さんなのに……。ねぇ……キスして……?」

「いいですよ。お姫様……目を閉じてください……」

「……うん……」

ちゅっ……

またそっと触れるだけの、優しいキスを交わす二人。

姫はうっとりとした瞳で、智樹を見つめて呟く。

「智樹くん……大好き……」

「僕もですよ……お姫様……」


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