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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第12章 智樹の初体験ー姫ー
姫の言葉に込められた意味をすぐには理解できないが、彼女が抱える孤独の影が、一瞬だけ見えた気がする。

「ずっとお姫様の最高の王子様でいたいと思ってますよ?でも、どうしてそんなことを……?」

「姫はね……生まれた頃から芸能界にいて、
厳しい親の期待に応える為に生きてる、ロボットみたいだったんだ……

だから人とのつきあい方も学んでないし……
愛情の表現の仕方もわかんない……

本当は知ってるんだ。
ワガママでお金で解決するような人間だって。
みんなから、変な子だって言われてる事も……」

そう言った姫が、洗面椅子に座っている智樹の背後から、そっと抱きついてきた。

柔らかな肌と、胸の膨らみを背中に感じる智樹。

「どうされました……?」

「ううん……急に抱き締めたくなっただけ……」

姫が求めているのは、飾り気のない心の支え。
純粋な愛情だったのかもしれない。


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